バブルの種を蒔いて、刈り取る手法

銀行は貸し出しのハードルを下げて、 世の中にお金を流し始める。

銀行から借り入れをして、土地を買う。 その土地を担保にビルを建てる。 そのビルを担保にまた土地を買いビルを建て... そのビルを担保にまた土地を買いビルを建て... 一般の人々も、 銀行から借り入れをして、マンション投資をし始める。 そのマンションを担保に、マンションをまた買い、 そのマンションを担保に、マンションをまた買い...。 企業も個人も、どんどん資産が膨らみ始める。 景気がいいので株価も上がる。 まだまだ上昇機運なので、 銀行から借り入れをして、株を買う。 まだまだ上昇機運なので、 銀行から借り入れをして、株を買う。 バブルがどんどん膨らむ。 世の中にお金が溢れかえる。

 

あるタイミングで、日銀から 総量規制の号令がかかる。 銀行はジャブジャブ貸し出しをしていたが、 貸し出しをストップする。 すると資金繰りに困る者が出てくることが 予想できるので、銀行は一気に回収し始める。 資金繰りに困理始めたので、 ビルの建設が途中で止まる。 下請け、孫請け....  一気にお金の流れが止まり、 連鎖倒産が始まる。 (ウイークリーマンションがいい例.) 当然、個人投資家も破産し始める。 株価も、もちろん暴落し始める。 経済は負のスパイラルに突入する。 バブルがはじける。 借主が返済出来ず、銀行は現物回収し始める。 銀行から借り入れをしてきた者たちは、 返済できず、身ぐるみはがされる。 そこら中の、土地、建物、マンションなどが、 銀行の所有になる。 銀行は、回収し損ねた負債が、 大きくなってきて(不良債権)、 銀行自体の株価も下がる。 銀行は不良債権の穴埋めをするため、 取り上げた土地建物を売りに出すが、 この状況で誰も買える訳がない。 不良債権処理に困る。 銀行自体の株価も下がる。

そこで、ある権力者がタダ同然の、 底値の土地建物を買い占める。

銀行の株価も、 その他の企業の株価も、 最安値を更新し続けて、 紙切れ同然になる。 そこで、ある勢力がタダ同然の、 底値の株を買い占める。 気が付けば、 土地建物の所有者も、 企業の株主も、 銀行の株主も、 ある勢力が全てを手に入れている。