アーセン・ベンゲルの言葉

名古屋グランパス監督
アーセン・ベンゲルの言葉

 

 

日本人はヨーロッパを
美しく誤解している。
しかし実際のヨーロッパは
全然違う。
日本が東京のような大都会とすれば
ヨーロッパはアフリカのサバンナのようなところだ。

私は時々思うのだ。
もしも欧州事情に疎い日本人が欧州に行ったら、精神に異常を来たしてしまうのではないか?と
そんな心配をすることがよくある。

欧州について何も知らない日本人が
欧州に移り住むというのは、
都会の快適な場所に住んでいる
人間を、ライオンがうようよいる
アフリカのサバンナに丸裸で
放り込むのと変わらないだろう。

悲惨な結果になるのは
目に見えている。

治安が悪いのはもちろんのこと
日本人と比較すれば
ヨーロッパ人の民度
恐ろしく低く、
日本では当たり前に通用する
善意や思いやりは全く通じない。
隙あらばだまそうとする奴ばかりだ。
日本と違い階級社会である為
会話の全く通じない無学で無知な愚か者も多い。

日本ほど素晴らしい国は、
世界中のどこにもないだろう。
これは私の確信であり事実だ。

ただ…不思議なことなのだが…
日本の素晴らしさや突出したレベルの高さについて当の日本人自身は全くわかっていない。


それどころかおかしな話だが、日本人は本気で、日本はダメな国と思っている。

最初は冗談で言っているのかと
思ったが、それが本気とわかって
心底驚いた記憶がある。

信じられるかい?
こんな理想的な
素晴らしい国を築いたというのに、
誇ることすらしない。
本当に奇妙な人達だ。
しかし我々欧州の人間から見ると、
日本の現実は奇跡にしか
思えないのである。

だから、私はいつも、
欧州に行きたいという選手がいたら、
よく考えて決めるべきとアドバイスしている。

日本でレベルアップできるなら、
日本より(国の発展が)遅れている
欧州諸国に行く必要は全く無い。

欧州では人種差別もあるので、
力があっても出場すら
させてもらえないかもしれない。
リスクが大きすぎるのだ。

日本のリーグのレベルを上げる事の方を、
安易な欧州進出よりも優先すべきである。

もしどうしても行きたけ れば、
ドイツのような人種差別意識の低い国のリーグか、
またはビッグリーグよりレベルの少し落ちる国のリーグに行って実績を積んでから、
ビッグリーグに移籍すべきだ。